ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 ほんとうに強烈な一日だった。それこそ、いろいろな意味で強烈すぎた。

 だけど、得たものばかりだった。

 まずは夫を、義理の息子たちを、それからその嫁たちを、いっきに得ることが出来た。

 これまでずっとひとりぼっちだったわたしに、家族が出来たのである。

 家族というかけがえのない存在を、これから大切にしたい。なによりも大切なもの。

 そして、同時にしあわせをつかめた。

 これまでずっと幸が薄かったわたしが、しあわせを見つけることが出来た。
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