ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
馬車の左右の窓から身を乗りださんばかりに、窓外に現れるあらゆるものに興奮を隠すことが出来ない。
ラインハルトは、そんなわたしのどうでもいい質問に答えてくれた。そして、わたしの興味と好奇心を煽ってくれた。
バーデン帝国の帝都は、これまでたらいまわしにされたどんな国よりも大きいし栄えている。裕福そうで美しくもある。
興奮したりはしゃいでいると、馬車は皇宮の大門をくぐった。
「チカ、もう間もなく宮殿だ。この時間だから、迎えに出てくるのは執事や侍女など使用人だけだ。彼らには、きみを正妃と迎えたとその場で宣言する。いいね?」
ラインハルトは、そんなわたしのどうでもいい質問に答えてくれた。そして、わたしの興味と好奇心を煽ってくれた。
バーデン帝国の帝都は、これまでたらいまわしにされたどんな国よりも大きいし栄えている。裕福そうで美しくもある。
興奮したりはしゃいでいると、馬車は皇宮の大門をくぐった。
「チカ、もう間もなく宮殿だ。この時間だから、迎えに出てくるのは執事や侍女など使用人だけだ。彼らには、きみを正妃と迎えたとその場で宣言する。いいね?」