ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「そうだな」

 ラインハルトは、クスクス笑い始めた。

 彼は、ときおり子どものような行動や仕草をする。それがまた可愛くってキュンキュンしてしまう。

「きみは、あれだけ練習をしたんだ。大丈夫。自分を信じて」

 そう。別荘でジークたちを前にどれだけ練習したことか。

 多種多様なトレーニングとともに、傲慢な義母になるべく練習をしまくった。
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