ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 こんな待遇は初めてだわ。だからこそ、猜疑心を抱いてしまう。
 ついつい子ども向けのお話みたいな筋書きを思い描いてしまう。

 緊張もそこそこにとれてお腹がいっぱいになれば、つぎは睡魔に襲われてしまった。

 それに抗うことが出来ず、そのまま眠ってしまった。

 目が覚めたら、目的地である居城に到着していた。
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