ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 この日、庭園にあるガゼボでお茶会がおこなわれることになっている。

 ラインハルトとわたし、ジークとリタ、シュッツとゾフィ、それから、宰相の息子のヨルク・ロイターとその娘のディアナとである。最近、現宰相は急に体調を崩したらしく、公務にほとんど携わっていない。その為、その息子に宰相の地位と公爵という爵位を継がせようと画策している。が、それもほぼほぼ確定しているらしい。
 ちなみに、ヨルクはジークとシュッツの亡くなったお母様の双子の弟でラインハルトとは親友だった(・・・)らしい。
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