ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 ジークとシュッツは、言い合いをしながらラインハルトたちのあとを追う為に去って行った。

 二人とも、リタとゾフィにわたしのことを託してくれたのである。

 いつもながら、心配してくれているその気持ちがありがたい。

 彼らの言い争う怒鳴り声がきこえなくなると、ガゼボにはレディだけが残った。

 厳密には、三人の美女とちんちくりんが一人ね。

 ガゼボには真鍮製の丸テーブルと椅子が設置されている。
< 369 / 759 >

この作品をシェア

pagetop