ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

お茶会にて 2

「ちょっと、ぬるいじゃない。ティーポットごと交換してちょうだい」

 突然、公爵令嬢が金切り声を上げた。

 彼女がラインハルトに絡みまくっていたときのキャピキャピ声は、甲高すぎて耳障りだった。いまの金切り声は、鼓膜がどうにかなってしまいそうなほど不快な声だった。

「か、畏まりました」

 侍女は恐縮しまくっている。

 すぐに言いつけを実行に移そうとした。
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