ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
というわけで、その際に連れて行ってくれるのである。
「ふっかふかの寝台に豪勢な料理でもてなしたいところだが、残念ながらここにはそのどちらもない。しかも帝都に到着するまでは、森や野原で夜営だ。しばらく不便な状態が続くが、出来るだけ快適にすごしてもらえるよう最善を尽くす……」
「クラウス様、どうかお気になさらないで下さい。パンとお水を与えてくだされば、わたしはかまいません。それに、すでに充分満足していますので」
「ふっかふかの寝台に豪勢な料理でもてなしたいところだが、残念ながらここにはそのどちらもない。しかも帝都に到着するまでは、森や野原で夜営だ。しばらく不便な状態が続くが、出来るだけ快適にすごしてもらえるよう最善を尽くす……」
「クラウス様、どうかお気になさらないで下さい。パンとお水を与えてくだされば、わたしはかまいません。それに、すでに充分満足していますので」