ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「強面傲慢不遜すぎる義理の娘を演じている最中に笑わせないで下さい」、と言って。

 目がまわってしまうまでにまわるのをやめた。

 椅子に戻りつつディアナを見ると、彼女も笑いをかみ殺している。

 やったわ。笑いをとった。

 心の中でガッツポーズをとってしまった。

 なにか違う、と思わないでもないけれど。 
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