ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「チカ、何事だ?」
ラインハルトがやって来た。彼の渋い美貌は、真っ赤に染まっている。
「陛下、申し訳ございません。ロイター様が尋ねられたことが遠まわしすぎてわたしの頭では理解出来なかったのです。それで、念のため確認しておりました」
「ヨルク、妻に対して不躾すぎるな」
「いや、すまない」
「陛下。ロイター様は悪くございません。わたしがはしたなさすぎました。ですが、陛下は夜の営みとやらでもご立派ですのに、ロイター様は遠回しに『陛下は夜のことはイマイチ』とにおわされていらっしゃる気がしたのです」
ラインハルトがやって来た。彼の渋い美貌は、真っ赤に染まっている。
「陛下、申し訳ございません。ロイター様が尋ねられたことが遠まわしすぎてわたしの頭では理解出来なかったのです。それで、念のため確認しておりました」
「ヨルク、妻に対して不躾すぎるな」
「いや、すまない」
「陛下。ロイター様は悪くございません。わたしがはしたなさすぎました。ですが、陛下は夜の営みとやらでもご立派ですのに、ロイター様は遠回しに『陛下は夜のことはイマイチ』とにおわされていらっしゃる気がしたのです」