ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 あんなに無理をする必要はないのだ、と。

 それから「恥ずかしいことを言わせてすまなかった」と、ギューッと抱きしめられた。

 ちなみに、夜の営みが鍛錬やトレーニングのことなのであれば、たしかにラインハルトは立派である。

 だから、多くの官僚たちの前で公言したことはまったくの嘘ではない。

 あの場にいた人たちは、「獅子帝」は夜も獅子みたいにすごいのだと感心したに違いない。

 それなら、恥ずかしい思いをした甲斐があるのだけれど。

 だけど、その場合はつぎにでてくるのが子どもの問題ね。
< 426 / 759 >

この作品をシェア

pagetop