ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 それはともかく、午後のひとときを三人ですごしているとき、ふとリタとゾフィの馴れ初めを尋ねてみた。当然、ジークとシュッツとの、である。

「仕事で知り合ったのです」
「ええ、それは別荘でききました」

 リタにうなずいてみせると、彼女もうなずいた。

「わたしたちも双子なのです」
「なんですって?」

 ゾフィの告白に、思わず叫んでしまった。
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