ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
続きの間の廊下は、脇廊下である。侍女や執事といった使用人たちはほとんど使用しない。わたし自身もラインハルトが主寝室にいないときに使うくらいで、その頻度はかぎりなく少ない。
その廊下が騒がしいのである。
そう認識した途端、「おやめください」という執事の制止の声とともに、扉がおもいっきり開いた。
扉が開いた衝撃で、執務机上にあったペンが転がり落ちてしまった。
それに気をとられてしまった。だから、視線を扉に戻したときにすぐ目の前にレディが立っていることに気がつかなかった。そのレディは、こちらを見おろしている。
その廊下が騒がしいのである。
そう認識した途端、「おやめください」という執事の制止の声とともに、扉がおもいっきり開いた。
扉が開いた衝撃で、執務机上にあったペンが転がり落ちてしまった。
それに気をとられてしまった。だから、視線を扉に戻したときにすぐ目の前にレディが立っていることに気がつかなかった。そのレディは、こちらを見おろしている。