ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
わたしを見つめたままで反応のない彼に呼びかけた。
えっ、涙ぐんでいるの?
彼の目尻に涙が溜まってるように見えるのは、きっと灯りのせいね。
「ああ、すまない。この辺には、夜にだけ咲く花があってね。おれは、その花粉のアレルギーなんだ。とにかく飲もう。いいかげん腕が疲れた」
えっ、涙ぐんでいるの?
彼の目尻に涙が溜まってるように見えるのは、きっと灯りのせいね。
「ああ、すまない。この辺には、夜にだけ咲く花があってね。おれは、その花粉のアレルギーなんだ。とにかく飲もう。いいかげん腕が疲れた」