ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
じつは、今日から明日にかけて調練が行われる。
帝都から半日ほど行軍したところに大きな軍事施設があり、そこで夜間にかけて調練が行われることになっている。
当然、泊りがけになる。夜通し調練をするので、ラインハルトは帝都を離れなければならない。
彼が出発する時間に、ジークとシュッツがテラス側からやって来た。
その時点で、ラインハルトは行きたくないと駄々をこね始めていた。
「チカを置いていけるか。だから、おれは残る。ジーク、シュッツ、二人に全権を委ねる。適当にしごいてこい」
「ダメダメダメ」
「ダメダメダメ」
ラインハルトの駄々っ子ぶりに、リタとゾフィはことごとくダメだしをする。
帝都から半日ほど行軍したところに大きな軍事施設があり、そこで夜間にかけて調練が行われることになっている。
当然、泊りがけになる。夜通し調練をするので、ラインハルトは帝都を離れなければならない。
彼が出発する時間に、ジークとシュッツがテラス側からやって来た。
その時点で、ラインハルトは行きたくないと駄々をこね始めていた。
「チカを置いていけるか。だから、おれは残る。ジーク、シュッツ、二人に全権を委ねる。適当にしごいてこい」
「ダメダメダメ」
「ダメダメダメ」
ラインハルトの駄々っ子ぶりに、リタとゾフィはことごとくダメだしをする。