ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「リタ、わかっている。頭ではわかっているのだ。だが、すぐ側にチカがいないとなると寂しくて寂しくて」

 ラインハルトは、わたしの手を握りしめた。

 彼の渋い美貌は、悲しみに満ち満ちている。
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