ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「陛下。わたしも陛下がいらっしゃらなくて寂しくてなりません。恋しくて恋しくて、耐えられないのです。ですが、こんな気持ちを抱けることもまたありがたいのです。以前のわたしは、だれかがいなくて寂しいとか恋しくて耐えられないとかいっさいありませんでしたから。陛下、こういう気持ちを与えて下さってありがとうございます。感謝してもしきれません。今夜は、リタとゾフィがいっしょにいて寂しさをまぎらわせてくれます。二人は、いっしょに寝てくれるそうです。二人とレディトークをして陛下のカッコよさを一晩中語るつもりです。ですから陛下、調練の指揮をがんばって下さい」