ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「ご苦労」

 ラインハルトは、じつに堂々と応じる。

 つい先程の彼とはまったく、ま―ったく違う。違いすぎる。

 このギャップもまた、彼の可愛いところのひとつなのよね。

 わたしったら二十五歳も年長の彼にたいして、いまのは失礼すぎるわ。

 だけど、やはり可愛すぎる。
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