ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 内心で苦笑してしまった。

「は、はい。妃殿下、バーデン帝国軍の将軍の一人として、微力ながら全力を尽くしたいと思います」

 彼はまたまた敬礼をすると、意気揚々と控えの間を出て行った。

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