ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 乗馬の練習は、いまでも続けている。リタとゾフィがみっちり教えてくれるので、自分ではかなりうまくなったのではないかと思っている。

 愛馬は、最初に借りた牝馬をそのまま乗らせてもらっている。名前を「ロートハ―リック」、通称ローと呼ばれていたので、わたしもそう呼んでいる。
 彼女は、名前通り赤色の毛並みの美しい馬である。
< 499 / 759 >

この作品をシェア

pagetop