ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「それはおめでとう。一番上の弟さんよね? 帝都の美術学校で腕が磨けたらいいわよね」
「妃殿下、ありがとうございます」
彼女は、うれしそうに笑った。そのブラウンの瞳はキラキラしている。
だけど、美術学校の費用がそう安くはないことを、ラインハルトからきかされた。
いまわたしが言ったことは、無責任であることはいうまでもない。それどころか、傲慢だったかもしれない。
「妃殿下、ありがとうございます」
彼女は、うれしそうに笑った。そのブラウンの瞳はキラキラしている。
だけど、美術学校の費用がそう安くはないことを、ラインハルトからきかされた。
いまわたしが言ったことは、無責任であることはいうまでもない。それどころか、傲慢だったかもしれない。