ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「お義母(かあ)様、手紙をこのまま見てもいいですか?」
「もちろんよ」

 リタにうなずいてみせると、彼女はさっそく手紙を開けた。

「あなたの命を狙っている者がいる。気をつけることね」

 リタは、なんの感情もこめずに読んでくれた。
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