ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 二人は、ローテーブルをまわってきてわたしに手を差し伸べた。

「え、いいの? 狙われているかもしれないのに、遠乗りに行っていいわけ?」
「もちろんですとも。ああ、ご心配なく。お義母(かあ)様は、ぜったいに安全ですから」
「そうですとも。お義母(かあ)様は、いつものように楽しんで下さい」
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