ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 二人にひっぱり立たせてもらった。

「わたしたち、強いですから」
「暗殺者ごときに、ぜったいに負けません」

 絶世の美貌と表現しても表現しきれていない二人の顔に浮かんだのは、自信と猛々しさとが混じり合った笑みだった。
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