ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 木々の間に見え隠れしている護衛の親衛隊の隊員たちは、わたしたちがいきなり馬に拍車をかけたものだから慌てている。

 それでも、わたしたちは速度をゆるめることなく森を疾駆した。
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