ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「ディアナ、エーデン伯爵子息、レッスン中失礼します」

 リタは、まるでこの光景が正常な状態であるかのように冷静に言った。

「あら、あなたに乗るレッスンが必要なのかしらね。あなたなら、どんな牡馬でも乗りこなせるのではなくって?」

 つぎはゾフィがさわやかすぎる笑顔とともに口を開いた。
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