ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「エーデン伯爵子息、お疲れ様でした。本日のレッスンは終了よ」
ゾフィがきれいな手をひらひらさせつつ告げるも、伯爵子息は寝台の上で上半身を起こしたままかたまっている。
「伯爵子息、言葉にしなければならないかしら? 出て行ってちょうだい」
リタが言った。それでも、彼は動かない。いいえ。動けないでいる。
「はやくしてっ!」
リタがキレて怒鳴った。
ゾフィがきれいな手をひらひらさせつつ告げるも、伯爵子息は寝台の上で上半身を起こしたままかたまっている。
「伯爵子息、言葉にしなければならないかしら? 出て行ってちょうだい」
リタが言った。それでも、彼は動かない。いいえ。動けないでいる。
「はやくしてっ!」
リタがキレて怒鳴った。