ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「え、ええ。すごくミステリーチックな手紙でしたね。ですが、確かに読みました」
「お父様とババアが話をしているのをきいたのです」

 ババア?

「あのババアが戻ってきてからというもの、わたしは散々です」

 彼女は、官能的な姿勢のまま訴えてくる。

 ディアナ、その前に何か着ましょうよ。

 心の中で訴えてしまう。
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