ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「そうしたら、お父様は最初のうちは反対していたの。それでしばらく言い合いになっていたわ。だけど、途中でババアが『もういいわ』って居間を出て行ったの。わたし、廊下を慌てて走って物陰に隠れなければならなかった。その後、ババアは馬車を用意させて外出してその夜は戻らなかった。いつもそう。夜は、男と遊びまくっているから。よくあることよ」
彼女が溜息をつくと、肩からシーツがスルリと滑り落ちた。
彼女が溜息をつくと、肩からシーツがスルリと滑り落ちた。