ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「お義母(かあ)様、あなたの懸念は杞憂にすぎません。陛下は、あなたに気を遣っているのです。年齢がはなれすぎているということもですが、あなたを怖がらせるのではないかとか、満足させられるだろうかとか」
「ですが、陛下もそろそろガマンの限界かもしれません。お義母(かあ)様。あなたにもしも覚悟というか心構えというかそういうものが出来ているのでしたら、陛下を誘うとまではいかなくても心を許す素振りをみせてもいいのではないでしょうか」
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