ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 明日、例のパーティーに参加することになっている。本来の意味でのパーティーへの参加のことはともかく、もしかするとパーティーじたいが罠かもしれないのである。

 だけど、そのことについてあまり自覚がない。自分の命が狙われている、という危機感が持てないでいる。

 ラインハルトが側にいるから、すっかり安心してしまっているのかしら。

 そうとしか考えようがない。
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