ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「いよいよ明日、パーティーだ。チカ。わかっていると思うが、ぜったいに一人っきりになってはいけない。例の計画が嘘でなければ、連中はあの手この手できみをおれたちから引き離そうとするはずだ」
「はい、陛下。承知しております」

 枕に顔を埋めたまま、モゴモゴ答えた。
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