ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 正直なところ、完全に不安と恐怖が拭いきれているわけではない。だけど、将来彼に嫌われたり飽きられてポイっと捨てられるようなことになってもいい。つねにその覚悟をしておけば、そのときがきても最低最悪な心の状態にはならないはず。

 その日がくるまで、彼に尽くしてせいいっぱい笑顔でいればいい。彼を全力で愛すればいい。

 そう決意しても、やはりしょっちゅうウジウジ悩むのよね。

 ダメダメ。メンタル面、強くならなくては。何があってもいいように。
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