ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「チカ? いっしょに眠るのが嫌なら、いままでどおり……」
「陛下、いっしょに眠って下さい。ただ、わたしは口のしまりが悪いのです。ですから、ヨダレをよくかきます」
「ヨダレ? それは、また可愛いな」
ラインハルトの渋い美貌に、少年のような笑みが浮かんだ。
彼の金色の瞳にわたしが映っている。彼の瞳の中のちんちくりんの「メガネザル」は、控えめにいっても滑稽すぎる。
「陛下、いっしょに眠って下さい。ただ、わたしは口のしまりが悪いのです。ですから、ヨダレをよくかきます」
「ヨダレ? それは、また可愛いな」
ラインハルトの渋い美貌に、少年のような笑みが浮かんだ。
彼の金色の瞳にわたしが映っている。彼の瞳の中のちんちくりんの「メガネザル」は、控えめにいっても滑稽すぎる。