ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
そのとき、また頭の中にモヤモヤとした映像が浮かんできた。
いやだわ。またデジャブ?
わたし、どうかしてしまったのかしら?
違う意味で不安になってきた。
それはともかく、彼の腕の傷に見覚えがあるわけはない。それどころか、彼にかぎらずどんな傷痕も思い出せるかぎりでは見たことがない。それは、わたし自身も含めてである。
剣による傷痕だなんて、そうそう見る機会はないでしょうから。
いやだわ。またデジャブ?
わたし、どうかしてしまったのかしら?
違う意味で不安になってきた。
それはともかく、彼の腕の傷に見覚えがあるわけはない。それどころか、彼にかぎらずどんな傷痕も思い出せるかぎりでは見たことがない。それは、わたし自身も含めてである。
剣による傷痕だなんて、そうそう見る機会はないでしょうから。