ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「チカ―ッ! なんて可愛らしいのだ」
身支度を整え、続きの間から主寝室に戻るとラインハルトが飛んできた。
「見ろ、ジーク、シュッツ。チカは最高に可愛いぞ。覚えているか? 三年前に首を刎ね飛ばした敵将の体から噴出したときの血の色と同じ色のドレス、最高に似合っている」
ちょっ……。
まだ動脈や静脈はよしとしましょう。
だけど、首を刎ね飛ばした体から噴出した血の色?
やだ。その光景が頭の中にはっきり出てくるなんて。
身支度を整え、続きの間から主寝室に戻るとラインハルトが飛んできた。
「見ろ、ジーク、シュッツ。チカは最高に可愛いぞ。覚えているか? 三年前に首を刎ね飛ばした敵将の体から噴出したときの血の色と同じ色のドレス、最高に似合っている」
ちょっ……。
まだ動脈や静脈はよしとしましょう。
だけど、首を刎ね飛ばした体から噴出した血の色?
やだ。その光景が頭の中にはっきり出てくるなんて。