ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

罠に飛び込んでみる?

 ゲオルク・ロイターと会話を交わした後は、絡んでくる人が少なくなった。なぜかはわからない。

 ラインハルトとジークとシュッツは、他国の外交官や商人と談笑している。わたしも最初はいっしょにいたけれど、お腹がすいたのでリタとゾフィに付き合ってもらって食事をすることにした。とはいえ、立食なので料理をつまむ程度なのだけれど。

 それでも、わたしにはご馳走にかわりはない。
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