ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 時間が経ち、そろそろお暇する人たちが出始めた頃である。

 リタとゾフィは、他国の外交官や商人の奥様方の相手をし始めた。わたしではまだ他国の貴人の相手をするには荷が重すぎる。だから、二人が代わりにしてくれている。

 それを近くで見て勉強することにした。すると、ロイター家の執事が近づいてきた。

 ディアナが会いたがっている。例のことで耳に入れたいことがあるので、自室に来て欲しい。

 耳に彼女からの伝言をささやかれた。
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