ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「やはり、きみは笑顔がいい」

 彼の渋い美貌に、やわらかい笑みが浮かぶ。

「遅くまで付き合わせて悪かった。疲れているはずだ。ゆっくり休んでくれ」
「ありがとうございます。そうさせていただきます」

 お言葉に甘え、自室に戻ってお風呂に入ってからふっかふかの寝台でぐっすり眠った。
< 66 / 759 >

この作品をシェア

pagetop