ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「ですが、妃殿下。それはムダですわ」
「ムダかもしれませんが、やるだけのことはしないと」
「だって、ほら」

 彼女がわたしの視界からどいた。

 すると、四名の男たちがこちらに向って歩いてきている。

 もちろん、居間の中をである。

 どういうこと?

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