ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
左頬に傷のある男をおもいっきり睨みつけてやる。最後の抵抗のつもりで。
「いい娘だ、お嬢ちゃん。それで睨んでいるつもりか? 『小便をちびったぜ』って言っておこう。ちんまりに対するご愛嬌にな。おおっと、そのままおとなしくしていろよ。おいっ、連れて行け」
なによ、もうっ!
せっかく強面をがんばってみたのに。
内心で口惜しがっている間に、左頬に傷のある男の指示で二人の男が近づいてきた。
「いい娘だ、お嬢ちゃん。それで睨んでいるつもりか? 『小便をちびったぜ』って言っておこう。ちんまりに対するご愛嬌にな。おおっと、そのままおとなしくしていろよ。おいっ、連れて行け」
なによ、もうっ!
せっかく強面をがんばってみたのに。
内心で口惜しがっている間に、左頬に傷のある男の指示で二人の男が近づいてきた。