ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 彼に再度笑顔を見せようと思ったけれど、やはりうまくいかなかった。

 すべてを思い出してしまったから。

 まだわたしが小さな王女だったときに彼とすごしたひとときのことを思い出したから、どうすればいいのかわからないでいるから。
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