ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
【最終話】ちんちくりんの「たらいまわし王女」はしあわせになる
「義母上。宰相やその一派と争うことになるのもそう将来のことではないでしょう。われわれがこのまま仲の悪いふりをしてやりすごすより、やはり家族の絆を見せつつ対処した方がいいかもしれません」
「義母上、ジークの言う通りです。ジークとリタ、それからゾフィとぼくは陛下と義母上を立て、ぼくら兄弟は仲良くする。そして陛下と義母上は、ぼくら子どもや孫を慈しむ。それこそが、本来あるべき家族の姿だと思うのです」
「ちょっと待って、シュッツ。あなたの言うことは、まったくその通りよ。だけど、『親は子や孫を慈しむ』って? もしかして、ゾフィに子どもが?」
「義母上、ジークの言う通りです。ジークとリタ、それからゾフィとぼくは陛下と義母上を立て、ぼくら兄弟は仲良くする。そして陛下と義母上は、ぼくら子どもや孫を慈しむ。それこそが、本来あるべき家族の姿だと思うのです」
「ちょっと待って、シュッツ。あなたの言うことは、まったくその通りよ。だけど、『親は子や孫を慈しむ』って? もしかして、ゾフィに子どもが?」