ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 ゾフィを見ると、彼女は美貌にはにかんだ笑みを浮かべた。

「お義母(かあ)様。じつは、わたしだけではないのです」
「えっ? まさか、リタも」
「ええ、お義母(かあ)様。わたしも、です」
「う、嘘だろう、おいっ」

 ラインハルトは、文字通り飛び上がって大喜びした。
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