ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 このことは、謎でしかない。

「さて、遅くならないうちにお開きにしよう。休む前に、ひとつ伝えたいことがある」

 クラウスは、そう切り出した。

 思わず、身構えてしまう。
< 82 / 759 >

この作品をシェア

pagetop