ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
 突然すぎる。まだ数日はいっしょにすごせると思っていたのに。

 胸が痛くなってきた。どうしてかはわからないけれど。

「もう会えないのですか?」
「おれは、飛びまわっているからね。なかなか会えないだろう。だが、陛下に意地悪をされたり虐められるようなことがあれば、すぐに知らせてくれ。たとえ戦争中でも、飛んで行くから」
「ありがとうございます……」
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