ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?
「よしっ! 笑顔でがんばるわよ」

 気合いを入れる為に、手で思いっきりほっぺたを叩いた。

 しまった。顔が赤くなったのではないかしら。

 わたしってば、ほんとにバカね。

 苦笑しつつ、旅の最終日の準備を始めた。
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