【完結】呪われ令嬢、王妃になる
第7話 妃教育とご褒美(1)
シェリーの妃教育の初日はなんともハードなものであった。
500ページはあるであろう文献、それも王国史を読みそして頭に入れる作業をおこなう。
9歳までは淑女教育を受けていたシェリーも、この段違いの教育課程に何度も根を上げそうになった。
「こらっ! シェリー様、寝ませんの!!」
「すみませんっ!」
少し読み進めるとうつらうつらとしてきて、シェリーの瞼はだんだんと重くなってゆく。
「シェリー様っ!!」
「は、はいっ!!」
「これでは夜までに一冊も読み終えられません!」
500ページもある本で、しかも字がびっしりの本を一日で読めと言うほうが無理あるような、といった具合に反論しようとするもすでに目だけで牽制されてしまう。
(ダメだ……クラリス先生には逆らえない……)
気さくそうに見えたあの一瞬はもはや見る影もなく、最初の印象の怖そうなイメージがシェリーの脳内を占領する。
それでも自分のことを熱心に叱って、そして教育してくれる先生に、次第にシェリーも集中力を高めて取り組めるようになった。
500ページはあるであろう文献、それも王国史を読みそして頭に入れる作業をおこなう。
9歳までは淑女教育を受けていたシェリーも、この段違いの教育課程に何度も根を上げそうになった。
「こらっ! シェリー様、寝ませんの!!」
「すみませんっ!」
少し読み進めるとうつらうつらとしてきて、シェリーの瞼はだんだんと重くなってゆく。
「シェリー様っ!!」
「は、はいっ!!」
「これでは夜までに一冊も読み終えられません!」
500ページもある本で、しかも字がびっしりの本を一日で読めと言うほうが無理あるような、といった具合に反論しようとするもすでに目だけで牽制されてしまう。
(ダメだ……クラリス先生には逆らえない……)
気さくそうに見えたあの一瞬はもはや見る影もなく、最初の印象の怖そうなイメージがシェリーの脳内を占領する。
それでも自分のことを熱心に叱って、そして教育してくれる先生に、次第にシェリーも集中力を高めて取り組めるようになった。