【完結】呪われ令嬢、王妃になる
「マダム、あそこにある棚の飴を二つくれませんか?」
「ええ、喜んで」

 そう言ってジェラルドはお金を支払ってマダムから飴を受け取ると、一つをシェリーに渡した。

「はい、シェリー」
「ありがとうございます!」

 二人は少し名残惜しそうに小屋を後にして、馬車へ戻ろうとする。

「残念だけど、そろそろ帰ろうか」
「はい、また街に来たいです! 飴屋さんも!!」
「そうだね、また二人で来よう」
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