【完結】呪われ令嬢、王妃になる
「シェリー、父上が呼んでるよ」
「お父様が?」
「ああ、シェリーに話があるらしい」
「わかりました、今行きます」

 シェリーは兄のあとについて廊下を進み、その一番奥にある父親の執務室に入る。

「失礼いたします」

 シェリーは少し緊張しながら執務室に入ると、白髪交じりの男性が年季の入ったブラウンの机に向かって座っていた。

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